思い出のレース #15
こんにちは、3回生スナイプクルーの河村和賀子です。
私の思い出のレースは、昨年出場した女子インカレです。
1、2レースでは、強風の中、走らせ方が分からずアドバイスもできないし、真っ直ぐマークに向かうこともおぼつかない船の中で冷静さを失い、状況判断も的確にできなくなっていました。コースもろくに引けず、今思うと、走りづらいポジションにいることが長かったり、ポートアプローチすべき場面なのに気づいていなかったりしていました。私は珍しく泣きそうになりました、というか、ちょっと泣きました。せっかくみんなに応援して送り出してもらったのに、神谷コーチや加寿さん、森さんと村山にも練習せずについてきてもらったのに、自分も楽しみにしていた大会だったのに、、不甲斐なくて申し訳なさでいっぱいになりました。大会に出て、こんなに悔しくて実力不足を痛感したのは初めてでした。
それと同時に、今まで自分はレースを本気で意識した練習ができていなかったのだと気づきました。特に強風だと、練習についていく、こなすだけで精一杯になっていて、とてもレースでは通用しませんでした。先輩方がミーティングで議題に挙げていたUタック事案も一回目は対応できずに損をしたし、上マークはすごく遠くてハイクアウトはもたないし、ランニングのコースはわからないし。1年間練習したけど、ルール力、コースの知識、体力、精神力全てが圧倒的に足りない。
3レース目には、今できることを尽くそうと開き直って向かい、さらに吹き上がって周りの船が沈して消えていく中、上りではスキッパーの加藤と「そったら速い、(シートを)引いたら速い」と二人で励まし合いながら、また下りではバウ沈しかけながらもなんとか生き延びていました。あのままフィニッシュできていたら15位くらいだったのかなと思うのですが、女子インカレの上限を大きく超える25ノットが計測されノーレースとなり、私たちの初めての女子インカレは終わりました。
表彰式では、同じ水域の同志社の女子ペアが優勝して表彰されている姿を見て、私も加藤と毎年出場して、4回生のときには優勝したいなと思いました。
もともと競争心が低く、みんなと練習したり、単純にヨットで浮かんでいるだけで満足していた私でしたが、このレースをきっかけに女子インカレで優勝するという目標ができ、練習を頑張ってレースで勝てるクルーになりたいと思うようになりました。
コロナ感染症の影響で、部活から離れることで目標を見失ったり、悩みやすくなっていた私にとって、今回のテーマブログは初心にかえる良い機会でした。今後の活動はどうなるかわからないけれど、いつか後輩の女子ペアも一緒に女子インに出場できる日を楽しみにしています。
(写真:強風でやばいことになるなんて思ってもいない、ルンルンで開会式に向かう様子)