top of page

インカレ個人戦#2


平素よりお世話になっております。3回生スナイプスキッパーの鈴木亮太朗です。9/5から9/8にかけて、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーでおこなわれました、2024年度全日本学生ヨット個人選手権の報告をさせていただきます。


スナイプチームからは、峰岡西川組、鈴木明見組の2ペアが出場しました。3日間を通して6-12knotの風で合計8レースが実施されました。最終的には、峰岡西川組27位、鈴木明見組10位という結果で終わりました。


以下、自艇の報告をさせていただきます。


僕と明見は5月からペアを組み始め、ペアとして5か月目の状態で大会を迎えました。後輩と正規ペアを組むのが初めてということもあり、最初は上手くいかないことが多かったです。去年までは先輩とペアを組み、キャリーしてもらうことがほとんどでした。しかし今年は全く違います。技術面は勿論ですが、信頼関係の構築・チームビルディングにおいても自分から積極的に取り組む必要がありました。その一方で、先輩後輩という年の差があるために本音でぶつかり合えず、上手くいかなかった事は数えきれないほどありました。ただ、壁にぶつかる度にもがき苦しみながら泥臭く努力し続ける中で、今までとは違うベクトルの成長をすることができたかなと個人的には思っています。


掲げた目標と当時の実力には大きな乖離があり、個人としてもチームとしても限られた時間の中で圧倒的な成長が求められました。特に明見に対しては、本来2回生に要求するとは思えないレベル・シビアさで様々な成長を求めました。練習内容に関しては、小手先のコース引きやスタート技術ではなく、ヨットレースの基本である帆走力に焦点を絞りました。帆走なんてそこそこで良くて、それ以外のヨットレースの上手さを極めた方がいいと思った事もあったと思います。要求されるシビアさにうんざりする日もあったと思います。そんな中でも最後まで挑戦してくれてありがとう。いつか帆走の真の大切さを理解してくれる日が来るといいなと思っています。


3か月の短期トレーニングを経て、夏のレースシーズンに入りました。8月の全日本スナイプでは総合10位(学生2位)という成績を残すことが出来、未熟さを痛感しながらも5月からの成長を感じました。微風域における擦り合わせ、強風域におけるクルーワーク、ビックフリートにおけるレース運び、マーク周りのタクティクス等課題は多く残るものの、帆走面ではある程度のパフォーマンスを維持することができるようになってきていました。そんな中で迎えた個人戦。去年の準優勝より1つ高い、優勝に目標を置いていました。


1日目。8-12knotの風で4レースが実施されました。自艇は2-10-3-12とまとめ暫定5位につけます。コンディション管理不足、普段とは違うセイルが原因で帆走力を安定させることができず、普段通りのヨットレースができません。レースで普段通りの走りをすることの大切さを改めて痛感。バウが出ない中で出来ることを積み重ねる耐えの1日でした。海面設定、上マーク設定的に片海面しか風が入らないこともあり、スタート前の見極めとスタート位置の決定が鍵でした。ただ確率的に2回に1回は外すので、その中でも冷静に帆走力を出し、可能な時に反対海面に寄せながらも行った海面で1位になることが順位の安定につながる印象でした。


2日目。7knot前後の風で3レースが実施されました。自艇は7-11-(37)という成績をとり、前日と変わらず暫定5位につけます。帆走力が全くないボロが遂に出て、37という爆弾レースを作ってしまいました。バウがでないことに不必要にイライラしてしまい、不必要なミスを連発。有利な左海面を走れているにもかかわらず、走り負けるばかりで端に追いやられる展開となりました。ただ、この順位が当時の実力だろうと今では思います。


3日目。6knot前後の風で1レースが実施されました。自艇は48点という最大爆弾を作ってしまい、総合成績は10位に後退。普段通りの帆走が出来ないことの辛さ、それが負の連鎖を産むことを痛感。また、上手くいかない時のペア間でのコミュニケーションにも問題があり、取るべくして取った順位かなと思います。


この5か月間を振り返ると、明見に対してマイクロマネジメントしすぎてしまったことが1番の反省です。マイクロマネジメントされてしまう側にも一定の問題はあるものの、大部分の責任はこちら側にあります。それはペアを信頼していないことと同値ですし、何より、早期の失敗経験の蓄積を阻害してしまった。また、早期適応を追い求めるあまり、愚直な模倣・全てを受け入れて模倣する事を過度に推奨してしまった。成功への型を自分で築く過程の最初では、経験者のやり方を模倣する方が圧倒的に効率的なのは自明です。ただそれを推し進めすぎると、オーナーシップの喪失に繋がってしまいます。自分がそれに気づけなかった。ヨットの技術面は勿論ですが、人材育成の難しさ、奥深さを実感した5か月間でした。コーチングの本なども何冊か読みましたが、人間のほとんどは思った通りに動かないというリアルを学ぶことも出来ました。


個人戦優勝のチャンスはラスト1回。来年一緒に挑戦してくれるペアを募集中です。経験年数は関係ありません。我こそはという方がいたら是非教えてください。全国優勝、一緒に挑戦しましょう!


今は11月の団体戦に向けて全力で取り組んでいます。残り1か月。色々な要素が上手くはまれば、結構良いところまでいけるんじゃないかなとワクワクしています。何より、一匹狼としてこの1年チームを引っ張ってくれた峰岡さんに結果で恩返しをしたいですね。


最後になりますが、現地まで来てくださったOBOGの皆様、応援メッセージをくれた現役の方々、多大なるご支援を賜っておりますDBYCの皆様、沢山の応援ありがとうございました。これからも精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page