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京大ヨット部を引退して #6


85代マネージャーを務めました、田中と申します。大学4年間ずっと頭のどこかにあった部活という存在がすっかり抜け落ち、今は無心でアルバイターをするか社会人に向けての準備や勉強に向き合う毎日です。そんな日々の中で、純粋にヨット部を離れることの寂しさをひしひしと感じています。


ヨット部生活を振り返り、今思うことは「とにもかくにも辞めないで続けてきて本当によかった」。これに尽きます。ご存知の方がほとんどですが、私は4回生からマネージャーに転向し、それまでは470クルーとして所属していました。2回生の女子インまでは特に悩み事も無く、ただ470に乗ることを楽しんでいるだけで十分でした。しかしその後は悩むことが多く、部活に行くのが憂鬱な日が続きました。遠征メンバーになかなか選ばれず、また成績も伸びなかった私にクルーとしての存在価値はあるのだろうか。いっそヨット部を辞めてしまって、他のことに時間を費やそうか。答えの出ない自問自答を繰り返し、先輩や同期、後輩に対してずっと曖昧な態度を取り続けていました。今考えるとこの時期の私はすごく接しづらかったと思います…本当に申し訳なかったです。


3回生の秋以降、470クルーを続けるにしろマネージャーになるにしろ部を辞めるにしろ、私はずっと決断すること自体から逃げていました。「誰かに迷惑をかけるかもしれない、責められるかもしれない」と周囲のことばかり気にしているように見せ、実は決断の決め手を誰か他人に委ね責任逃れをしようとしていただけかもしれません。そんな私が決断できたのは、フルセールに書かれた「ちっぽけなことに囚われずに、無理せず、自分らしくいたらいい。」という先輩の一文がきっかけです。私は決断すること自体に躊躇していましたが、決断の後にどう行動するかや自分の気持ちを大事にしていけばいいのでは?と考えを改めることができました。


正式にマネージャーになってからは、コロナの影響で予測不可能な日々が続き、一瞬で時間が過ぎていきました。私がマネージャーになった最大の目的である「部活に恩返しをする」ことが果たせたかはいまだに何の自信もありません。あいも変わらず沢山の同期や後輩、先輩方に支えられてばかりで至らない点も多かったと思いますが、私なりに誠意をもって部活や部員と向き合った1年となりました。そのおかげで、部員の新しい良い一面をたくさん見つけられました。本当に幸せです。


「自分に嘘のつかないヨット部生活を送ってください。」今の私が伝えられるのは本当にこれだけです。自分の決断を信じ、周りのみんなを信じ、そして己を信じて自分らしく頑張ってください。京大ヨット部にはそんな個人を受け入れてくれる環境があると思っています。最後になりましたが、4年間本当に有難うございました。これからも京大ヨット部が誰からも応援される部活であることを祈っています!

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